次世代リーダー育成にあたって、どうしても事業部長がハイパフォーマーを囲い込み、他部門に出そうとしません。トップ主導で異動を決めてもらう以外に、人事としてできることはないでしょうか?
トップ判断として決めてもらうのが一番です。人事の仕事は、そうした判断が御社の将来にとっていかに重要かをトップに理解してもらえるように説明、説得することです。
どこかひとつの事業部でわがままを言いだせばきりがありません。HR担当の役員から各事業部長に社命に従うように要請してもらいましょう。
もちろん、事業部長にその人事異動がどのような意味があるのかを伝えなければなりません。会社として客観的で合理性、妥当性のある判断により次世代リーダー育成を行っていることを示さなければなりません。タレントマネジメントの導入やハイポテンシャル人材の選抜方法なども明確にしてください。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長