マネジメントに関する勉強をしています。 回答者の長きに渡るマネジメント経験において、もっとも印象的だった事を教えてください。
一応管理職25年以上やっていますので自分が回答します。
印象的というとニュアンスが違うかもしれませんが、いわゆるマネージャって人の大半が「なんとなく」やっているだけという事実です。
もちろん目標の明確化や各人のビジョンなど必要に迫られているような項目(職掌に定義されている)は持っていますがマネジメントの手法、経験の体系化、対応方法、育成指導法など文書化してもいないし大半が場当たり的なことを繰り返しています。
これは当社だけでなく他の企業でも研修の有無くらいの違いしかなく、非常に漠然とした中でやっているのには驚きました。
文章化すれば偉いなんてことはありませんが、自分の中で明快な一線を作ることには役立ちますし足りない部分、時代に合わせて変更していく部分、理想と現実のギャップなど見直すのにはとても役立ちます。それ自体が管理職経験の資産だと思うのですが実践できる人はあまり居ないようです。
それでも回っているのだから日本の社会はとても緩く、管理職の適性というのは実態としてないのでしょう。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役