上からタレントマネジメントをしろ!と言われるが、自社の課題が明確でないため何から手を付けていいかわからない。どのような手順で整理すべきか、ご教示いただけませんでしょうか。
課題が明確でないということですが、特に差し迫って解決すべき大きな問題がないということなら、結構なことです。ただ安定しているようにみえても、まわりの環境の変化や今回のコロナ禍などのように予想外の外的要因で、改善を迫られるような事態になる可能もあります。
課題ありきではなく、まず何を目指すのか、そのゴールを上から聞き出して下さい。
採用の在り方、働き方など従来の日本型雇用のシステムが大きく変わってきているのはご存知の通りです。御社でも、現在の社員の人材面での棚卸を行い現状を分析してみてはいかがでしょうか。
明確な課題があるわけでもないので全社員測定までは考えていないという場合は、採用選考場面で、昇進昇格に関連して管理職層、管理職候補者層の人材分析を、あるいは優秀な営業人材の育成のためにといったように目的にあわせ実施してみることも有益です。経営層が感じている疑問や不安をヒアリングしてもよいかもしれません。そうした事項の解決策へのアプローチという形の方が、実施実現の可能性は高いでしょう。
当社では、ご紹介できる各社の事例がございます。是非コンサルタントにご相談下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長