社員育成のためにハイパフォーマとはどういう人なのか、その人物像をはっきり提示して効率よく人材育成できる体制を整えたいと思っています。ただ一方で、一つの人物像を押し付ける形になるのではと懸念しています。社員の個性を尊重しながら効率の良い育成をするためにはどうするべきでしょうか?
無意味です。やめるべきでしょう。
例えばハイパフォーマの大谷選手がいます。じゃあ、新人選手は大谷選手の人物像を提示して近づきましょう!という謎の育成方法に意味がありますか?
イチロー選手、松井選手など色々なハイパフォーマの形があるはずです。人物像の押しつけに意味などありません。
それにその手の枠を作ってしまうとその枠以上には大きくなれません。大谷選手の二刀流のような可能性は過去にもあったと思いますが、その枠によって何千人と潰されてきたと考えています。
効率のよい育成に重要なものを箇条書きにしておきます。
- カリキュラムとシラバス
- 育成を理解している育成担当(世の中の8割は手本も見せられず口を出すだけのダメな育成担当)
- 能力獲得のチャレンジができる環境
- 客観性と正当な評価
これを用意してください。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役