きれいでオシャレなオフィスにすることは仕事や会社へプラスの影響があると思いますか?それとも内装へ投資することは無駄でしょうか?
オフィス環境が結果としてプラスになるかどうかではなく、プラスの効果を生み出すにはどのようなオフィス環境を整えるべきか、会社としてどこまで対応可能かという観点から考えるべきでしょう。有名な建築デザイナーやオフィス設計事務所に依頼して、オシャレなオフィスに改装したからと言って単純に生産効率が上がるわけでもなく業績が向上するものでもないでしょう。インテリアを派手に作りこんだり、フリーアドレス前提でいたるところにワークスペースが配置されている洒落たオフィスではなく、必要最低限のOA機器、PC環境で内装も昔の事務所風そのものでも、静かで空調等も快適で業務に集中できるようであれば問題ないかもしれません。一人で業務に集中する空間スペースと複数の人がコミュニケーションを取りながらプロジェクトを遂行するような空間スペースとでは、おのずと周りの内装仕様も違ってくるはずです。
無駄な投資にならないようにするには、どのような目的でオフィス環境を考えるかによるのではないでしょうか。
いくら洒落たオフィス内装、フリードリンク付き社内カフェテリアを備えたからといって、社員がオフィスに喜んで通うという時代でもないですから。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長