多様性の確保が課題点です。総合職採用の場合とジョブ型採用の場合で、対処法は異なりますか。
ジョブ型採用では各ジョブに求められる能力、適性、スキル、知識、経験が異なるため、それぞれに異なる採用基準が設定されます。多様性を意識せずともおのずとジョブの多様性に伴う多様性が確保されます。重要な点は、各ジョブにおける職務分析を正しく行い、適切な採用基準を定めることです。これさえできれば大丈夫。
総合職採用では多様性を意識した採用を行わない限り、画一性が高まっていきますので対処が必要です。多様性を確保するためには、新卒採用の比率を下げる必要があります。新卒採用は未経験の新規学卒を採用するため、年齢と職務経験が画一化されます。キャリア採用を増やせばこの点の多様性を確保しやすくなります。次は男女比率を半々にする、外国人と障がい者の採用比率を高めることです。これらの点について明確は基準を持ち採用活動を行うことが多様性確保の第一歩です。価値観などの人の内面における多様性についてお聞きになりたかったのかもしれませんが、まずは表面的な多様性確保の施策を実行して結果を出してください。多様性の意味と価値について必ず新しい気づきがあります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員