近年の内定者は、承諾後に辞退をしてきます。何か事前に打てる有効な施策はありますか?
承諾後の辞退は近年に始まったことではありません。優秀な内定者は絶えずスカウトのアプローチを受け続けています。
事前に打てる手と言っても決定的な何かがあるわけではありません。
期間工のように一定期間働いたらボーナスがもらえるとか、新人は全員海外研修に行くとか、昔あった内定者はフェラーリがレンタカーとして借りられるとかそういう物質的なインセンティブで惹きつける方法はありますが、それをやれる企業は限られるでしょう。
よって、内定の承諾の有無にかかわらず内定者には入社後の期待値を高める必要があります。これは期待値を錯覚させてもかまいません(嘘はだめ)。
期待値は確率の用語ですが、ここでは「かなり高い確率で自分にとってプラスになる時間が得られる」と思わせることです。余程のネームバリューがあっても最初から期待値MAXにはなっていません。まずは理解してそこからその期待値が確信に変わったら、余程のことが無い限り辞退しなくなります。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役