海外では女性の管理職登用が盛んに行われていますが、日本で女性の登用が進まないのはどういった理由でしょうか。
ガラスの天井ですか。はっきりとした理由があるわけでもありません。
あらゆる組織のトップの階層には、やはりまだまだ古い感覚の方々が多いということでしょう。
古い時代に形成された当時の理想的な日本女性のイメージを良しとする風潮は、なかなか抜けきれないものです。
会社でも、結婚、出産・育児期間などがありどうしてもM字型カーブから抜けきれません。
一部では、女性の側も負担の多い管理職に就くことを望んでいないのではという声もありますが、これはおかしな意見です。そもそも女性管理職比率〇〇%以上が目標なんて数字があること自体が不思議です。政党候補者の比率も圧倒的に女性が低いです。
官民ともに、男女比率50:50を前提にあとは実力次第というシステムにすべきでしょうが、根本は、小さい時から男女の区別なく子供たちを育てていくという社会の在り方そのものを変革する必要があるのではないでしょうか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長