階層別研修を実施しています。 画一的な研修が多く、社員もなんとなく受講しており成長に繋がっているか分かりません。個人の能力開発に合わせた研修体制を整えたいが、良い策はあるか?
階層別研修は、対象者が集合しての研修が多いと思いますが、コロナ禍でリアルな研修が実施できず苦労している企業も多いと思います。オンラインによる研修に切り替えたことによって逆に個別の研修メニューを受講させるケースが増えたようです。
特に、キャリアアップ系の研修は、個別の能力開発に合わせた研修コンテンツを用意する必要があり、eラーニング研修も増えてきています。ライブ型やアーカイブ型と受講形態も選択でき個人の時間に合わせて進めることもできます。
御社でもそれぞれの階層ごとに求められる(必要となる)能力の基準作りを行ったうえで、対象者の能力を測定し、能力度に応じた研修メニューをそろえていってはいかがでしょうか。
一般的なものならば、eラーニング研修会社のコンテンツでも対応できるものがあるはずですし、御社独自の動画コンテンツを作成して受講させることもできます。
もちろん受講者が、自分のいまの能力レベルを把握したうえで、コンテンツ内容を選択できるようにすること、受講後に能力アップにつながっているかを確認することが求められます。
あくまで能力開発につなげるためのもので、評価には使用しないと説明しておくことも大切です。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長