「自分に合う企業」というのは、入社前ではやはりわからないものなのでしょうか。
「自分に合う」とはどういうことかを事前にはっきりさせれば、入社前でもわかることはあります。例えば、職務内容、勤務時間、勤務地、勤務形態、給与など雇用条件については、入社前でも合う、合わないはわかります。組織風土、周囲の人、設備、機器、職場環境、就業規則などは、入社してみないとわかりづらいものです。
そもそも「自分に合う」とはどういうことかをはっきりさせること自体が簡単なことではありません。経験の無い仕事や環境、状況などについては何をもって合う、合わないを判断すべきか迷ってしまいます。合わないと思っていたものがやってみたら合っていたり、合うと思っていたらものがそうではなかったりすることもよくあることです。
私たちはアセスメントを使って職務パフォーマンスを予測できる理由は、職務パフォーマンスを示す客観的なデータが存在するから、言い換えれば複数の人を同じ職務パフォーマンスという基準で評価しているからなのです。それに引き換え、自分に合うことは人によって基準が異なります。結局のところ、やってみなけりゃわからないが正解です。
わからないからやめておくか、わからないからやってみるかは人それぞれ。パーソナリティによります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員