他責思考のある人を採用時に見抜きたいと考えています。適性検査や面接で見抜けるものでしょうか?
完全にとは言いませんが、ある程度面接で分かる部分でもあります。
他責思考の強い人には面接時に2つのパターンがあると考えています。
ひとつは面接中に他責思考で語る人。全面的にではないにせよ面接の中でちらちらと見え隠れする人。これはわかりやすいケース。
もうひとつは全く自分を出そうとしない人。当たり障りのない面接に終始して終えようとしている人に見えます。この場合は感情もほとんど出さず減点を恐れているように見えることも多いと思います。
他責思考の人は周囲に嫌われがち。そのことを知っているからこそ自分を出すことを極端に恐れます。認めない、謝らない、ごめんなさいが言えない。他人に要求するけど自分はやらない。悪い意味の開き直りをしている人です。
精神的な安定や感情の起伏という面でプラスに評価されることもあります。自分を隠す方向でしか話さない人は他責思考の可能性があるので注意が必要です。
他責思考の人は一時的に優秀であってもすぐに成長が止まります。問題が発生すると全て他人や外的要因のせいにします。業務のエネルギーを自己弁護に費やすためパフォーマンスは上がりません。
余談ですが自責思考もあまり強いと考え物で何でもかんでも自分のせいと考えるとメンタルが弱ることや傲慢になることが多くなります。強いリーダーシップとの兼ね合いで好んで採用されることが多いのは自責思考の人。そういう会社ではメンタルの問題がワンセットになるケースをよく見ます。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役