年功序列な評価制度だといわゆる「ぶら下がり社員」が増えてしまう気がしていて 評価制度の見直しを図りたいと考えています。何から取り組めばよいでしょうか。
まずは、現行の評価制度の問題点の洗い出しです。どのような問題点が出てきているのか、どのような要因が考えられるかです。
ただ年功序列であっても業績評価、能力評価がしっかりと機能していれば「ぶら下がり社員」は出てこないはずです。どのような評価制度にしても運用面で曖昧さが残るようでは解決しません。メリハリのある運用ができるかです。
また合わせて社員のモチベーション測定も実施してはどうでしょうか。能力がないのでぶら下がり状態にあるのか、能力があっても年功優先と感じて開発する意欲がわいてこないから結果としてぶら下がり状態になっているのか。後者は、年功序列の典型的なデメリットですが、実力主義、成果主義を徹底してもプロセス評価がなされないという不満から「ぶら下がり」状況になる社員もでます。
ぶら下がり社員をゼロにできる評価制度を求めすぎず、ぶら下がり気味の社員を如何に再教育し、再チャレンジさせる気にさせるかの工夫をこらしてはいかがでしょうか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長