2:6:2の法則における下位2割は、教育してもやる気が無いためか、効果が見込みづらいです。この2割のやる気を向上させる方法はありますでしょうか?
まず前提として人間と蟻は同じではありません。もし蟻と同じならそのやる気の無い2割と呼ばれる人達を集めて組織すれば、また同じ比率になるはずですが実際はそうなりません。
MBAなどでも利用されるキーワードなのでまるで証明された定理のようですがそんなことは無く自分は「マーフィーの法則」程度(笑いのネタ)にしか考えていません。
日本のIT企業などでこの2:6:2の法則を使った組織編成などを試みた事例などを聞いたことがありますがまともに成功したこともありませんし、のこった8割がまた同じ比率になってパフォーマンスが低下するなどということもありませんでした。
組織内で相対的な評価をすれば一定数の割合で分かれるのは当然です。絶対評価をすればそうはなりません。そこは頭を切り替えた方がよいでしょう。
話を元に戻して2割のやる気の無い人を向上させる方法ですが、自分なら手をかけずに放置します。その人達が抜けたところで体勢に影響は無いはず、効率が悪いだけです。それより上位2割に会社として手間暇をかけた方がプラスは大きくなります。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役