円が安くて海外にいくのもひと苦労です。
20代の内にいっておいてよかったという国があれば教えてください。
自由に計画して好きなところに旅行できる。これは若者の特権ですよね。確かに円安で海外旅行代金が大幅に値上がりしており、現地での買い物代、食事代も20年前とは比べものになりません。ラーメン1杯、ハンバーガー1個が3千円以上と聞くと気が遠くなります。それでも、文化、生活様式が違う海外に出かけ現地の人たちと触れ合うだけでも良い経験になります。もちろん、歴史的に価値のある場所や美術館、博物館巡りや大自然に触れる旅も貴重な経験となるものです。TVやネットを通じて知る情報ではなく生で見る、感じることが大切です。
そうした点からいえば、日頃日本にいても情報が入ってくる欧米などの先進国ではなく、どちらかといえば新興諸国や南米、アフリカなど日本と距離のある国が良いのではないでしょうか。
私が20代のころは、東南アジア諸国はまだまだ経済的に遅れている国で観光資源が外貨獲得の主要な方法でした。中国は竹のカーテンに包まれた国でした。私にはこれらの国は短い旅行期間で安く行ってこれる最高の旅先でした。
30代で行った国も含みますが、タイ、インドネシア(バリ島)、マレーシア、フィジー、ベトナム、フィリピン(セブ島)などちょっと都会を離れると昭和中頃の日本の農村地域と同じ風景をみることができて懐かしい気分になったものです。
40年後のいまの各国の躍進ぶりをみるにつけても日本の失われた30年をうらみたくなります。
どこでも良いです。できるだけ多くの国に行って見聞、経験を積んで下さい。絶対役に立ちます。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長