新卒営業職にて、これまでのようにがつがつとした学生が欲しいですが、なかなか採用が難しいです。そもそもそういった学生が減ってきているという話も聞きますが、ご見解をお教えいただけますと幸いです。
営業職を志望する学生が減っている。管理職になりたい、出世したいという若手社員が減っているという話はよく聞きます。
「がつがつした学生」とはどのような学生なのでしょう。
競争意識が高い、目標達成意欲が強い、報酬成果に対する意識が強い、こうした点が人一倍強い人というイメージでしょうか。適性検査でこうした項目に着目した場合、学生のそうした能力が全体として落ちてきているということはありません。
採用場面で学生側に御社の営業職の仕事イメージがきちんと伝わっていない場合は、営業職志望の応募者が少ないこともありますが、応募者のなかに高得点者がいたとしても選考でそうした学生を見落としてしまっている可能性もあります。一度応募者と内定者の適性検査結果を分析してみて下さい。
ただ、「営業職」自体が変化しています。単に製品、サービスを売る営業から導入後の活用方法までを含めたコンサルタントスタイルの営業が求められています。
御社の新卒採用で「昔ような根性と気合で売ってくるようながつがつした営業」が本当に現場で必要とされているのでしょうか。
人材要件定義、採用プロセスも含めて再考して下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長