最近の若者のストレス傾向が変わってきていてわからないという声が現場からあがっております。実際そういった傾向はあるのでしょうか?
またあればそれらを掴みうまく接する方法はございますでしょうか?
当社のアセスメントでは、特に大きな変化はみられませんが、社会や環境の変化のスピードが速くなっていることを考えれば、特徴的な変化の傾向がみられるのではとも考えられます。
まずは、テクノロジー環境の変化です。SNSの普及や常時接続のネット環境により情報アクセスが容易な時代になりましたが、逆にそれがストレス要因になっています。他者と比較されたり批評を受ける場面が多くなっているからです。
経済面では、右肩あがりの成長が期待できない時代になり将来の生活に対する不安、特に老後の経済的不安要素が強くなっています。これがキャリアに対する不安になっています。
働き方も多様化し、ワークライフバランスを重視する傾向が強いですが、一方で自分自身で選択していくことを強く求められると感じ、自信がない人には難しい場面が多くなっています。
ストレスやメンタルヘルスの問題に関する情報も多くなっており、オープンなコミュニケーションも進んではきていますが、サポートを受けることができない人も多く適切なプログラム、カウンセリング支援が求められています。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長