近年キャリア自律を推進し様々な取組を導入する企業が増えていますが、この取り組みのメリットが十分に理解できておりません。教えて頂けますでしょうか。
キャリア自律している従業員は、自身の能力や興味、熱意に基づいて業務に取り組み、積極的に成長を目指します。また能力を最大限発揮することができ、業務やプロジェクトに情熱を注ぎ、イノベーションが高まります。変化の激しい中でも新しい課題に対し柔軟に対応する能力を維持できます。
結果としてキャリア自律している従業員を持つ企業は、より優れた成果を得ることができます。従業員の定着率も高まり、幸福と成長のために長期的に良い関係を維持していこうと考えます。組織全体のパフォーマンスと市場での競争力の向上にもつながるのです。
キャリア自律のためだけに、特別なプログラムを行う必要はありません。キャリア自律の考え方を従業員が理解し行動できるように面談や研修などの支援を実施していくこと、キャリアアドバイザーを設置し具体的にアドバイスを受けられやすい環境をつくること、ジョブ型採用、社内公募制、柔軟な職種転換制度、子育て、介護支援など様々な観点から幅広く支援していくことが求められています。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長