研修を受けてみて、その時はためになったなと思ってもその後の仕事にはそれほど活きていないということが間々あります。実務への接続を上手に進めるために実践しやすいことはありますでしょうか。
ありません。
研修でも業務でも社会情勢でも何でもよいのですが、優秀な人はそれらを上手に吸収して実務に反映させていきます。それ自体が優劣を決める能力の一つなのです。
自分がよく「適性」とは何かという問いに対して効率良く経験値を得られることと言うのはそのためです。優秀な人は3年で10年経験(値)した人と同じだけ伸びる事ができます。要努力者は10年やっても1年分の経験(値)しか得られないひとだと考えています。
経験は単に時間ではありません。能力として吸収しているかどうかが重要なのです。
研修も同様でその研修を自分の実として活用できるのは「適性が高い」と考えられます。
学校でも同じ授業を受けても理解力やテストの点数に差が出るように「適性」という壁はなかなか超えられません。
しいてやり方をあげるなら復習をすることです。業務の能力は業務でしか身につきません。
研修を活かすための業務を見つけたら進んでその仕事をすることくらいでしょう。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役