いわゆる活躍社員が退職し、もうちょっと頑張ってほしい社員ばかりが残っている。活躍社員に残ってもらう為にはどうしたらよいか。
本質的な矛盾をはらむお答えになってしまうのですが、活躍社員には、さらに難しく影響の大きいポストや役割を与えます。難易度と権限と責任と報酬を大きくし続けるのです。結果として、全ての社員は自分の能力の限界まで活躍し、それ以上の役割を与えられると活躍できなくなってしまいます。つまり、もうちょっと頑張って欲しい状態に変化します。これはむしろ企業にとって健全な状態といえます。全社員が自分の能力の限界を超えていることを表しているからです。活躍社員に対してさらに難しい役割を提供できないのであれば、退職を免れることはできません。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員