コラム 人事コンサルタントの視点

SHLの適性検査(玉手箱Ⅲ・GAB・CAB・RAB)を徹底比較!特徴や違い、導入の選び方を解説

適性検査の見直しや新規導入を検討する際、「自社に最適なテストはどれか?」「ずっと玉手箱Ⅲを使っているけど、他にどんなテストがあるのか?」「GAB、CABの違いは何なのか?」という悩みは、多くの人事担当者様から寄せられる課題です。
日本エス・エイチ・エル(SHL)では、世界150カ国以上、国内トップクラスの導入実績を誇る科学的根拠に基づいたアセスメントを提供しています。本記事では、主要シリーズの特徴を徹底比較・解説します。

1.SHL適性検査シリーズ比較表

まずは、主要なWebテスト(玉手箱Ⅲ、GAB、CAB、RAB)の違いを一覧で比較します。

テスト名 主な対象 科目 特徴 テストセンター対応
玉手箱Ⅲ 新卒・中途(総合職) 言語(大意把握)・計数(四則逆算)・英語・性格 受検者の能力適性を短時間で測定。なし
WebGAB 新卒・中途(総合職) 言語(論理)・計数(図表理解)・性格 ビジネスに必要な論理的な思考力を測定。あり
WebCAB IT・技術職、デジタル人材職 四則逆算・法則性・命令表・暗号・性格 ITエンジニアやデジタル人材のポテンシャル測定に特化。あり
WebRAB 新卒・中途(総合職、イノベーティブな職種) 言語(論理)・計数(推論)・性格 水平思考力を測定。なし

※導入コストの詳細は、各サービスページをご覧ください

    【迷ったらここをチェック!SHL適性検査の選び方】

  • 新卒の採用選考を効率化したい:玉手箱Ⅲ(短時間でバランス良く測定)
  • 地頭の良さや論理的思考力を厳選したい:WebGAB(総合職・中途の知的能力測定)
  • ITエンジニアやDX人材の素養を見たい:WebCAB(未経験のポテンシャルも判別)
  • 企画・研究など「思考の柔軟性」を重視したい:WebRAB(水平思考力の測定)

1.SHL適性検査シリーズ比較表

2.各テストの詳細とメリット

玉手箱Ⅲ:知的能力と性格をスピーディに測定


玉手箱Ⅲの詳細を見る
当社のロングセラー適性検査の一つです。最大の特徴は、限られた時間で与えられた情報を素早く把握し処理する能力を測れる点にあります。言語・計数・英語という定番の科目を短い実施時間で測定し、受検者への負担の少なさも魅力です。

強み:定番の科目を短時間で実施し、情報を素早く処理する能力を効率的測定。知的能力だけでなく、状況の大枠をすばやく理解し適切に立ち回ることが求められるような職種に適します。

WebGAB(ギャブ):ビジネスに求められる論理的思考力を測定


WebGABの詳細を見る
玉手箱Ⅲと並び、当社のロングセラー適性検査の一つです。論理的な思考力を問うテストで、新卒採用や中途採用の様々な職種で幅広く活用されています。

強み:単なる知識ではなく、「論理的に情報を整理し、結論を導き出す力」を測定します。Webの他にテストセンターの実施の可能で、言語と計数以外にオプション科目を追加する商品(WebGAB PlusOne)もあります。

WebCAB(キャブ):デジタル人材の適性を見抜く


WebCABの詳細を見る
IT職採用で絶大な人気を誇る適性検査です。パズルのような非言語情報からなる様々な知的能力科目を搭載し、SEやプログラマーなどITエンジニアやデジタル人材の適性を測定します。

強み:言語能力に依存せず、「法則性」「命令表」などの記号や図表を使った独自の問題により、IT関連の適性を的確に測定します。実際に適性予測の妥当性が証明されており、未経験者のIT適性のポテンシャルを見極める際にも非常に有効です。

WebRAB(ラブ):固定観念にとらわれない水平思考力を判定


WebRABの詳細を見る
論理的に唯一の正解を探る「垂直思考」に対し、「水平思考」は視点を多角的に変えながら、混沌とした情報の中から妥当な解を導き出す思考法です。この「水平思考」を導入した適性検査です。

強み:固定観念にとらわれず、混沌とした情報の中から法則性を見出し、答えを導く必要があるような職務に適しています。

オリジナルWebテスト:自社のニーズに合わせて自由にテストを組み合わせ可能


オリジナルWebテストの詳細を見る
科目の組み合わせと結果帳票が予め決められた上記の適性検査とは異なり、自社が見たい能力の科目を組み合わせて、独自のテスト「オリジナルテスト」を作成することも可能です。自社要件を見極める尺度の搭載など、結果帳票のカスタマイズも可能です。

強み:自社の採用ニーズに合わせたテストを組み合わせて実施することで、より自社にフィットした人材を採用することが可能です。

※玉手箱Ⅲ、GAB、CAB、RABの適性検査に「パーソナリティ検査OPQ」が付属しますが、共通科目のため説明を割愛します。

3.【目的別】適性検査の選び方のポイント

    「自社に合うテストが分からない」という場合は、以下の3つの視点で選んでみてください。

  1. 1.職種・役割で求められる能力から選ぶ

    • 総合職・管理職候補なら「GAB」、エンジニアなら「CAB」、など。
  2. 2.使い勝手の良さで選ぶ

    • 受検者への負荷軽減や結果の分かりやすさなら「玉手箱Ⅲ」、など。
  3. 3.自社独自の要件がある場合

    • 既存のパッケージでは測りきれない独自のコンピテンシー(行動特性)や自社要件を測定したい場合は、「オリジナルテストの構築」も可能です。
    • オリジナルテストの詳細はこちら

4. 適性検査の見直しで「採用の質」を変える

良い適性検査の必須条件は「信頼性(測定の精度が高いか)」と「妥当性(測りたいものが測れているか)」です。「測りたいもの」は人材要件によって決して一律ではありません。まずは自社の要件を整理した上で、適切な選考手法や適性検査を選択することが、「採用の質」の向上につながります。SHLでは、単にテストを提供するだけでなく、貴社の活躍人材のデータを分析し、適性検査の最適な活用をサポートしています。

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4. 適性検査の見直しで「採用の質」を変える
水上 加奈子

このコラムの担当者

水上 加奈子

マーケティング課 課長

10年以上にわたりHRコンサルタントとして顧客と向き合う現場の最前線に立ち、大手企業の採用要件定義やデータ分析、育成研修等に従事。2016年に「イノベーション人材」をテーマに産業・組織心理学会で論文を発表。 その後、2020年のマーケティング部門立ち上げより現職。チーム責任者として科学的根拠に基づく発信を統括しつつ、現場知見を活かした多岐にわたるコンテンツ制作を指揮している。国家資格キャリアコンサルタント。

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