コラム

人事コンサルタントの視点

事例:カンタス航空

公開日:2012/11/13

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループの広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
今回は、オーストラリアの事例です。カンタス航空の新卒採用においてSHLテストが有効活用されています。

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カンタス航空は世界有数の長距離航空会社のひとつであり、オーストラリアの最強ブランドのひとつです。同社は民間の国際線航空業界の最前線に立ち、顧客に優れたサービスを提供し続けています。カンタス・グループは現在、社員数約3万2500人、44ヶ国で180以上の空港を結ぶネットワークでサービスを提供しています。

運行の信頼性や顧客サービスに優れているという評価を維持すべく、スタッフの採用に力を入れています。

課題

カンタス航空は大学新卒採用で年間何千件もの応募を受けとります。競争の激しい新卒市場でできるだけ素早く効果的に、最高の候補者を選抜することが課題です。

解決策

同社の既存のe-採用インフラに、SHLがQuicksiftアンケート、能力テスト、OPQ32を組み込みました(そのインフラは、Taleo社の人材管理プラットフォームによって提供されているものです)。

Quicksiftアンケートは応募者のスクリーニングに使われる短い質問紙です。応募者が自分のよく示す行動を選択するもので、新入社員に求められるスキルの評価の参考になります。

アンケートで適性があると判断された候補者は、その後、正式な選抜評価プロセスに進みます。そこでは、能力テストと、同社で優れた業績を上げるために重要な行動面を測定する詳細なパーソナリティ検査が実施されます。

結果

  • 効率の向上-カンタス航空の要望に沿った、かつ、既存のワークフローをベースにしたシステムが構築された。
  • 一人当たり採用コストの低減-事務処理量が大きく削減した。
  • 選抜にかかる時間が削減-標準的な選抜フォーマットを使って、大量の応募者から適性のある候補者を素早く客観的に予備選抜できる。
  • ポテンシャルの高い候補者の見極め-職務に重要なスキルや行動をもとに選抜。
  • 企業ブランドの向上-素早くかつ一貫した対応によって応募者によい印象を与えることができた。

世界有数の航空会社でSHLテストが活用されている事例です。IT技術の加速度的な進化やグローバル化、SNSの浸透など、採用活動を取り巻く環境は毎年大きく変化しています。投資効果を上げるには、既存プロセスに新しいものをどう効率的に組み込んでいくかが鍵です。

堀 博美

このコラムの担当者

堀 博美

日本エス・エイチ・エル株式会社

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