面接官10人中8人が、貴社の採用ブランドを傷つけている!
公開日:2023/01/30
このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループの広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。
今回はSHLグループのプレスリリースの記事をご紹介します。
IT サービス業界が人材採用/定着に問題を抱える最大の理由は、人材の面接の仕方であることをSHLラボが明らかにしました。
ニューデリー、2022年9月29日/PRNewswire/
人材の採用・マネジメントのテクノロジーのグローバルリーダーであるSHLは、インドの顧客に対して毎年30万件を超えるオンライン面接の実施を支援しています。SHLラボは、インドのITソフトウェア&サービス業界で面接がどのように行われているかについて、様々な企業で実施された面接からランダムサンプリングして分析しました。SHLラボの調査結果は、面接エクスペリエンスを複数の客観的で測定可能な指標に分解し、それらの指標を、SHLのAIを活用した面接インテリジェンスプラットフォームを使って測定しています。
面接官の80%は、応募者エクスペリエンスに影響を与える可能性のある、面接エチケット違反や応募者中心アプローチ上のミスなどの重大な間違いを、少なくとも1つ犯しています。応募者中心アプローチ上のミスよりも、面接エチケット違反をする面接官のほうが多いです。面接官の70%が面接エチケットに欠け、面接官の37%が適切な応募者中心アプローチに従っていません。
面接エチケットについてさらに掘り下げると、SHLラボの調査結果によれば、面接官の41%は会話を始める際に自己紹介をせず、26%は自分のカメラのスイッチを入れていません。
応募者中心アプローチに関しては、面接官が応募者の時間を尊重しない傾向がありました。13%もの人が面接に5分以上遅れて参加し、応募者に質問を許可したのは面接官のわずか28%でした。
Himanshu Aggarwal (SHL最高デジタル責任者)は次のように述べています。「これらの統計値は、面接慣行における重大な欠陥を明らかにしています。人事リーダーはこれまで以上に積極的な対策を講じて、面接のベストプラクティスを効果的に実施し、企業が質の高い人材を採用しながら、同時に前向きで記憶に残るエクスペリエンスを応募者に提供できるようにする必要があります。」
Arthur Rassias(SHL最高収益責任者)は次のように述べています。「この調査のおかげで、私たちは顧客に実用的なフィードバックを提供でき、顧客は面接プロセスに対してより標準化されたアプローチを取ることができるようになりました。SHLの面接インテリジェンスプラットフォームは、現在の面接の仕方に存在する重要なギャップを素早く特定して対処するために必要なデータを、人事リーダーに提供します。」
これはインドの話だ、と言い切ることができますか?
この調査については、このコラムで次回から4回に分けて詳しくご紹介する予定です。

このコラムの担当者
堀 博美
日本エス・エイチ・エル株式会社