営業部署の現状についてのご相談です。スキルや年次により与えられる仕事量・難易度に偏りがあり業務負荷の面で不公平感があるようです。
給与は年次ごとでほぼ同じ状況ですが差をつけたほうが良いでしょうか?
営業部署のメンバーが完全に同一条件で営業するということはありえません。営業先はすべて異なるのですから。既存クライアントを持ちながら新規クライアントを開拓しなければならない営業でも、既存クライアントのみを担当しながらも深堀営業をしなければならない営業でも同様です。上司は部下の年度目標を設定する場合にそうした条件の違いや上司(会社)としての達成への期待度を含めて差をつけているはずです。できる人ほど、期待される人ほど目標が高くなります。優れたスキルを持ち成果をあげている人に難易度の高い仕事が回ったり仕事量が多くなったりするのは当然です。ただし、成果をきちんと出している人には報酬、待遇も考えなければなりません。同じ年次(同一テーブル、同一等級)で給与はほとんど差がつかないとしても賞与や業績によるインセンティブ支給などで業績評価分を明確にし差を付けるべきです。
なお、期待されていない人、営業成績が悪い人ほど他の人との条件の不公平さを理由に文句をつけてきます。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長