インターネットの掲示板やSNSで選考についての情報が漏れている。面接で質問された質問例やどのテストを使っているかなどが掲示板等で書き込みがあった。面接での質問は回答の準備をしていない状態の学生に対し応募者全員に、同じ質問を投げかけたかったので対策はされたくない。どのようにすればよいか。
こうした情報の書き込みは防ぎようがありません。学生に、選考に関する情報を公開しないようにと釘をさしても、匿名型のネットサイトに書き込まれては誰が投稿したかも特定できません。テストの場合は、アトランダムに出題されるWebテストや会場受検型であれば問題の漏えいは防げますが、面接内容やGD題材は、かなりのスピードで事後にアップされているようです。大手企業、人気企業に応募する学生は、そういった情報を書き込んで他の学生からのさらなる情報を求めるという気持ち、お互い苦労している仲間と助け合いたいという意識、有力な情報提供をして周りから感謝されたいなど動機はいろいろでしょうが企業側にしてみると困った問題です。
企業側は、全員に同一質問を続ける場合は漏れることを前提にして、同じ質問でもその回答に対してさらに深く再質問できるようにこちらも準備する。あるいは逆面接のように、回答を準備しづらい質問内容をいくつか入れるといった工夫しかありません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長