大手のメーカーさんに行くと人間的にしっかりした人が多い。零細企業である当社の社員は良い人ばかりだけど社会人としてこれじゃダメだろうと思うことが多い。
これは採用している水準が高いからそうなるのか、それとも入社後の研修の質や量が違うから起きるのかよく分かりません。どちらなのでしょうか?
「隣の芝生は青い」と言いますが、逆に大手企業の方は御社の社員さんをみて、皆さん家族経営の企業のように仲良くまとまっておりうらやましいですね、とおっしゃるかもしれません。小さい規模だからこそ社員全員に目が行きとどき気になる点も多くなるのではないですか。
採用人数も多い大手企業には優秀な人材が集まるかもしれませんが、すべての社員が順調に伸びていくわけではありません。小さな会社に入社した人材の中にも優秀な人はいるはずです。そういう人が経営者になり、ベンチャー企業ながら大手企業に伍して業界のシェアを獲得している例も数多くあります。
入社した人材をきちんと育てていくということに熱心であれば会社規模は関係ありません。
量が少ないのであれば質で勝負しましょう。文字通り「良い人ばかり」になれば結構ではないですか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長