毎年一次面接の面接官を行っておりますが、13年卒での学生の質が良くなかったと感じております。その理由は、例年と基準を変えていないのにも関わらず、13年卒では一次面接の通過率があまり良くありませんでした。
14年卒では見ている項目に新しい視点を加えるべきか、基準を甘くするべきか、検討中です。このような場合はどうしたらよいのか、アドバイスを頂きたいです。
例年と基準を変えていないのであれば、当初の母集団形成で質を伴わないレベルの学生が多かったか、第一次面接に通す前段階、例えばエントリーシートの選考がやや甘かったというようなことが考えられます。
まずは12年卒の母集団、内定者と13年卒の母集団、内定者の傾向を比較して分析をしてみて下さい。明らかに差が出ているなら、その要因を探り出し対処すべきです。
採用日程が変更になったにもかかわらず、競合他社の動き、学生側の動きを無視して前年通りの日程で進め、応募時点で差がみられたケースもあります。
安定意識の強まった学生へのアピールポイントがずれているのかもしれません。
そうした改善点を抜きにして、単純に14年卒選考で基準を甘くするという考え方を取るべきではありません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長