【人は数値で測れない?】
戦力性分析を社内で進めたいが、ある部署の課長が難色を示している。「人を数値化してみることに反対」という意見。
活躍する人材の傾向値を知ることの意義を伝えているつもりだが何かいい説得方法はあるか。
人事施策として進めようとするから抵抗されるのです。
人材の戦力性分析ではなく、売上(利益)向上のための生産性分析と伝えてください。
分析対象部門は営業からやりましょう。営業は数字(売上、利益等)がはっきりしていますので、分析結果を応用することによる数字(売上、利益等)の改善効果を定量的に説明できます。
分析は数字と適性検査の各因子得点との関係について行います。結果として出てくるのは、数字の増減に影響を与えるパーソナリティや知的能力因子です。その結果から、具体的に分析結果を用いた人材選抜や配置によって、売上を年間○○○億円増やすことが可能であるということを伝えてください。これは営業戦略であり、販売促進策です。
分析結果を用いることによるメリットを数字で明確に伝えることができれば、抵抗は弱まります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員