「部下全員に好かれるより、若干名にのみ好かれて残りには嫌われるようなやつが出世する。」と言う大手メーカーの部長がいます。それが本当であれば大半の部下にとって働きにくい環境だと思うのですが、どう思われますか。
「憎まれっ子世にはばかる」のようなことなのでしょうか?
自分にはその部長さんが何を伝えたいのかはわかりません。
ただ、万人に嫌われないようにする人はマネージャ等に向かないのも事実です。
たとえば成果の上がっていない人やミスの多い人をまったく叱らないマネージャがいるとします。
その人達には嫌われないとしても、成果を上げている人やミスの少ない丁寧な仕事をしている人は「ちゃんと叱ってくれよ」と思っているかも知れません。最悪は出来る人ほど腐る組織になってしまいます。
嫌われることはよい事ではありませんが、嫌われることを恐れる人は管理職に向かないのも事実です。その辺のことを言いたいのかも知れません。
例え周囲に嫌われそうになっても、業務などで周囲から尊敬されていればマネージャとして十分機能します。好かれる方がよい、嫌われるのはよくないと単純に考えない方がよいと思います。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役