昨年からグループディスカッションを導入しました。テーマが学生の間で広まっているのか、事前に答えを準備してくる学生が多く、回によってどの学生も評価を付けづらいときがあります。
このような場合は、日によって評価の仕組みやテーマを変えるといいのでしょうか。当社で見ているのは、ざっくりではありますが、対人コミュニケーションやチームワークです。
答えを準備しているから評価しづらいのではなく、チームのコンセンサス形成に貢献する発言が出てこないので評価しづらいのです。グループディスカッションは答えを準備しても、その通りにはならないアセスメント手法です。様々な人が想定しない発言をするなかで、チームの意見を一致させることが求められます。
評価の仕組みやテーマを変えても、回によっては今と同様の現象が発生すると考えられます。評価できないグループを無理に評価する必要はありません。その回は全員が対人コミュニケーションとチームワークが弱いと素直に評価してください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員