近年「最近の若手社員のストレス耐性は全体的に低い」という声をよく耳にするが、 実際そうなのか。
そういうことを明言する人は数多くいますが、自分はそう考えていません。
一人っ子だから我が儘、ブラジル出身だからサッカーが上手い。という訳のわからない類のものと同じです。
一人一人をよく観察するとストレス耐性の高い人も低い人もいます。以前と何も変わりません。
たとえば最近の若い人は「電話」という媒体に慣れていません。コンタクトの中心がメールやSNSになっているため音声をやりとりする電話に対して抵抗感のある人が増えています。また、音声でやりとりする電話自体を面倒に感じる人は多くいます。
その世代の人に電話を強制すれば大きなストレスが掛かります。それは「電話」の慣れの問題でありストレス耐性とは直結しません。
この手の事例を積み重ねて「若者はストレス耐性が低い」と結びつける人が非常に多いことが本質です。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役