母集団形成に苦労しているが、予算に限りがあるので今は適性テストにコストをかけるのではなく、ナビ等にお金を割き、まずはしっかり母数を確保した上で徐々にテストに投資しようと考えている。その考えは間違っているのか。
「一定数以上の母集団から選抜しないと良い人材を選ぶことができないのでは?」というお気持ちは理解できます。
しかし、採用は、数を採って入社させたら終わりではありません。入社後にきちんと成長し成果を出し会社に貢献してもらい、はじめて良い採用ができたといえるはずです。採用予定数より応募者が少ないようでは問題ですが、少ない応募者でも「全員が合格水準以上」がロスなく理想です。応募者が数倍規模でもあれば、適性検査を活用しその中で選考できるはずです。
一定の質を確保するための母集団形成と適性検査による選考は、「どちらも優秀人材の採用には不可欠」というお考えで進めて下さい。
せっかく良い人材を採用できても早期退職者がでる場合は、入社後の教育面で問題があるのかもしれません。入社後の成長確認にも各種のアセスメント検査をご活用下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長