採用面接の時に将来の夢を語らせています。夢に関する評価は入社後のパフォーマンスと無相関であることがはっきりしているのですが、何となく残しておいた方がよいような気がしています。どうすべきでしょうか?
私は、当社の面接を受けた際、音楽家を志望していてどうしても時間が必要な時は長期の休みをもらうことになります、と面接官であった当時の社長にはっきりと言いました。こんな発言をしたにも関わらず、会社に入れてくださった当時の社長には心から感謝しています。ですが、こんなことを言えば普通は不合格ですし、賢い応募者は会社から否定的に見られる情報を出しません。本当の夢を話せる人は会社と自分の夢を重ね合わせることができる一握りの人か相手の気持ちを汲み取れない人だけであり、ほとんどの人は好印象を持ってもらうための発言をしているに過ぎません。
夢をたずねることの有用性は、相手が望ましいと感じる発言をするタイプか、相手にどう思われようと自分の考えを発言するタイプかを見分けられることくらいです。
このタイプ判断はグループディスカッション演習を使ったほうが良くわかります。
面接では辞めたほうがいいと考えます。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員