教育・育成のために研修を行っている。平均的な成績の人は真面目に取り組み、優秀な営業ほど研修への意欲が低い。優秀な人への効果的な育成方法はあるのか?
優秀な人への研修など本来は不要です。優秀な人ほど仕事が集中しやすく研修に時間を割くのがばかばかしく感じるからです。
今ほど残業などにうるさくなかった時代、複数のプロジェクトを掛け持ち月150時間以上の残業など当たり前のように働く人がどの事業部でも居ました。(前職)
そんな状況で「土曜日に管理職研修だから集まれ」などと言われると研修部門を呪いたくなったものです。
しかし、それでもその貴重な時間を研修に使うのだから少しでも自分の財産にしようとする人間もいるので積極的ではないにせよ無駄でもないのかなと今は思っています。
優秀な人に必要なことは届くか届かないかわからないギリギリの難易度の目標設定とその業務における裁量の自由です。
新しい仕事、知的好奇心を満足させるなどそういう配慮はあまり必要ありません。なぜなら目標達成のために自分のやりたいようにやるからです。その過程で仕事に対する発見や知的好奇心を満足させる何かを見つけだします。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役