最近、腕時計をしない社員が増えました。確かに無くても困らないとは思うのですが社会人のマナーとして許されるものなのでしょうか?
腕時計をしないのは社会人としてマナー違反ではというご意見も時々聞きますが、個人的にはそこまで厳しいものとは思いません。最近では、街中や電車の中でも時刻を表示するものが多く見受けられますし、携帯、スマホで確認できるので腕時計をしない人も多いでしょう。
ただし、ビジネス上では個人の嗜好だけですまない場合もあります。取引先との約束に遅刻したり、訪問先で区切られた予定時間を過ぎても延々と自分の話を続けているような人が腕時計をしていなかったりすれば、「時計ぐらいはめて時間を守れよ」と注意されるかもしれません。
会議中や訪問中に机のうえに携帯電話を置いて時間を確認したり、洋服やカバンから携帯を取り出して時間確認するのは、通常はNGです。
また、ビジネス上では似つかわしくない腕時計もあります。年齢やポジションに合わないあまりに高額な時計、ビジネススーツに似合わないラフな時計などは、「ビジネス相手として信頼できない」と受け取られる場合もあります。
自分の好み、こだわりも大切ですが、スーツやネクタイ、靴、カバンと同じようにビジネス上のシチュエーションに合わせた腕時計を選択して下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長