ものごとを予測する力、これってどのようなコンピテンシーあるいはパーソナリティが関係していますか?
コンピテンシーやパーソナリティよりも、予測する力は知能の影響を受けます。ギルフォードの知能構造モデルでは、予測力を見通しという所産(知能を働かせた結果として得られたもの)で定義しています。
パーソナリティはOPQの因子名で申し上げますと、以下4因子が関係しています。
- データ‥‥データに基づいて考える
- 概念性‥‥論理的に考える
- 計画性‥‥物事の先を見通す
- 批判的‥‥物事の矛盾や問題点に気付く
当社のコンピテンシーモデルで関係がありそうなものは以下の通りです。
- オーガナイズ能力
- 目標設定
- 戦略的センス
どんな人でも一つのことに10,000時間を費やすとその分野についての予測力が身につくという説やビッグデータはその筋のプロよりも予測力が高いという事例など色々なことが言われています。
仕事で必要な予測とは複雑なものなので、専門家が行うアナログ予測とビッグデータによるデジタル予測の両面から予測力を向上させるべきだと考えます。人を予測するために面接による主観評価と適性検査による客観評価の両方が必要なのと同じです。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員