採用時、入社後にいわゆる「ストレス耐性」を測定する適性検査を複数実施しています。配属先もかなり綿密に検討した上で配属している。それでも意外な人がメンタル疾患に陥り出社できなくなってしまう。
この状況を改善するにはどのような方法があるでしょうか。
比率やメンタル疾患の人の年代などいろいろ調べないとなんともコメントしづらいのですが適性検査で簡単に解決するような問題ではないということだけは言えます。
自動車の運転を技能を含めた免許制にしても事故が起きるように、適性検査というものは確率を一定程度減らしているだけに過ぎません。
メンタルの問題は専門家のコンサルテーションが役に立ちにくい(社会経験・業界経験がほとんど無い場合)領域なので外部のアドヴァイスを受けながら徐々に改善していく必要があります。
まずメンタル疾患になった人の傾向を調査してください。次はマネージャの意識調査、能力や技能の棚卸し、全社サーベイ、社内及び社外相談窓口、復帰プログラム作成。やることはいくらでもあります。
特に全社員に対してのサーベイやマネージャの育成などはこれら対策の重要なポイントになります。どの業界でも共通しているのは優秀なマネージャの元ではメンタル疾患の人をほとんど出しません。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役