現場部門の人事が強い企業です。複数の部門があります。現場を尊重しつつ、うまく統括部門が取りまとめるためにどう立振舞うことが効果的でしょうか?
人事採用部門に限らず管理統括部門と現場部門とは、常に一定の緊張感があるものです。
会社全体のためと思えば、統括部門として譲れないところがあるでしょうし、現場は現場で顧客とやり合って会社を支えているのは自分たちだという自負があるでしょう。それが正常な姿であり、一方的に統括部門が強権発動したり、現場が言うことを聞かずに独断専行すれば会社は傾きだします。
要は相手の立場を理解して自分たちの提案、意見を伝えられるかです。その場しのぎでうまく立ち振る舞おうとしても無理が生じます。一番大切なのは日頃からの人事交流でしょう。人事異動が効果的です。現場を知っている人が統括部門にいれば、現場も安心します。統括部門の人も一度現場を知れば、統括部門の経験を現場に生かせます。
そうした交流ネットワークを築いて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長