上位校の応募者と面接中、応募者が何を言いたいのか解らなくなったことが何度かあります。これは応募者の話術や日本語に問題があるのか、自分の解釈する能力が低くてそうなってしまうのか解りませんでした。この場合、合否はどうすべきでしょうか?
「上位校の応募者」とお書きですが、出身大学と話す内容の明確さや表現力は関係ありません。技術系の高度に専門性のある研究内容、学術論文について専門用語を聞かされても、門外漢はよくわからないかもしれませんが、採用の面接場面では、応募者(学生側)が一般的な人でもわかるように説明できなければならないはずです。
入社後は他の社員との関係性も重要ですから、面接中に何が言いたいのかわからないような人には、「もう少しわかりやすく、明確にご説明下さい。」「簡単な例で具体的にご説明いただけますか。」「結論は、こういうことですね。」とややこちらでリードしながら進めてみて下さい。それでも修正が効かないようなら評価を下げましょう。
相手が自分の発言をどのように受けとめてくれているかも気にせず一人よがりの発言を繰り返す人は、人と衝突する可能性が高いです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長