定年を迎えた社員の方々を再雇用する際に、適性テストを受けさせるメリットってありますか。若手社員の教育や技術伝承の際に適性テストの結果を役立てられたらと思っております。
定年までお勤めの社員さんですと、自分の判断能力に自信をお持ちでかつ長年の経験則からものごとを判断しがちです。定年後も同じ業務を主体にするのであれば健康面等のチェックだけでそのまま再雇用でも構わないと思いますが、若手社員の教育や技術伝承といったあらたな業務が加わるのであれば、自己の棚卸という意味でも適性テストの受検、結果のフィードバックは効果的だと考えます。
定年近くの年齢になれば、働くことに対するご本人の価値観も以前とは違ってきます。また本人は優秀なエンジニアでも若手の指導がどうも苦手という方もいらっしゃるでしょう。適性テストの結果により、まだまだ自分には能力がある、職場での価値が認められているとなれば再雇用後のモチベーションも上がります。また若い世代とのコミュニケーションの取り方にもその人なりの工夫ができると思います。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長