問題意識の低い社員が増えております。どのように改善、育成すべきでしょうか?
我々としては様々なことに問題意識を持ち改善していく行動をとれるような社員が増えてほしいと願っております。
簡単なことではないです。
いくつかハードルがあります。
- 問題を見つける潜在的な能力(及び顕在化している能力)
- 解決策を見つける潜在的な能力(及び顕在化している能力)
- 解決するためのスキルや周囲を巻き込む力
- 解決策を許容・評価する組織風土及び文化
これらがすべて揃わないと人も育ちませんし改善もされません。
もう少し補足すると、問題意識を高く持ち改善していける人材は極めてまれです。
いないわけじゃありません、必要なときにいないのです。
業績が右肩上がりのときは余計な改善は無用とその手の人達を冷遇して意欲の低下や退職(転職)させてしまう。
業績が傾いてから、その手の人材を育てるといっても既に去った後。結果として必要なときにはいないという状況になります。
経営者や組織が貪欲に改善案を求めて推進する。改善する人を厚遇して常に準備をしておけばご質問のような状況にはならないはずです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役