面接で合否判断に迷ったときのみテスト結果を参考に合否を出していますが、9割がた面接のみで判断しています。あまり活用出来ていないため、コストカットの一環として安いテストへ切り替えることを検討していますが、切り替えるデメリットはありますか?
1割は面接評価だけで意思決定ができないということですね。その1割を全員不合格とすればテストを利用する必要がなくなります。手間もコストも削減でき、とても効率的です。過去、面接で迷った1割の人達の入社人数と入社後の評価を調べ、この集団を不合格判定とできるかどうか確認してみてください。
これが出来ないとなった場合、テストの切り替えを検討することとなります。現状の利用方法を継続されるのであれば、切り替えのデメリットはございません。ただし、切り替えたとしても活用出来ず、結局はテストの利用を辞めることになるでしょう。
現在利用しているテストの意味と価値を確認するために、面接評価や入社後の評価と適性テストとの相関を調べてください。その上で、現テストの妥当性が低いことが分かれば、切り替えのデメリットはやはりございません。現テストの妥当性が高いことが分かった場合、予測力の高いテストの利用を辞めることが切り替えのデメリットとなります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員