コラム

続・人事部長からの質問

2016/03/29Q.1903

街の書店がどんどん減っています。ネット販売は便利ですがパラパラとめくって良さそうな本を気軽に買うことが出来なくなって残念。書店はもう生き残れないのでしょうか?

街中の書店はどこも苦戦していますね。
学生時代に通った池袋・高田馬場の芳林堂書店の倒産のニュースを聞きびっくりしました。会社でも一時出版事業に携わっていたものとしては寂しい状況です。新刊が出るたびに納品交渉に通っていた取次の中でも中堅取次が次々と倒産していますし、出版社自体もいまや青息吐息です。アマゾンやネット通販の影響も大きいでしょうが、ベストセラーが街中の書店には数冊しか入荷しないような流通システムや再販制度、一部の偏った商品群への売上依存や中古書籍流通への対応の遅れなど、業界全体が問題を後回しにしてきたつけもあると思います。
ただ、最近では単に本棚に書籍を並べるだけでなく、その書店のお客ニーズに合った本の品ぞろえや展示方法に工夫を凝らしたお店が増えてきています。書店ではない一般専門店でも、インテリア専門店が関連する書籍をインテリア家具と一緒に売り場に並べたり、旅行会社が旅行関連の書籍を並べて旅行申し込み窓口への導線に活用しようとする動きが出てきているそうです。
今後も、各お店でテーマ性のある特徴のある品ぞろえや顧客のニーズに応えた展示販売方法など工夫をしていけば、まだまだ生き残っていけるはずです。
ちょっと立ち寄った書店で、パラパラめくり意外な良い本と出会えるのはリアルな書店ならではですから。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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