社員の能力棚卸をしたい。360度評価、適性検査を行った後、どのように展開すればよいか?
収集した人材データを使って当初やろうとしていたことを実行します。おそらく、人材の発掘や組織のギャップ分析を行うつもりではないでしょうか。
能力棚卸を行えば社員能力の現状を把握できます。また、棚卸データを使えば現在の組織と人材で事業目標を達成できるかどうかの分析も行えます。
一般的に以下のような場面で人材の棚卸を行います。
- 新しい戦略を実行
- リストラクチャリング
- 資源の再配置
- ハイポテンシャル人材の識別
- 後継者計画を実行
- どんな人材がいるのかを把握
そして、得られたデータより以下のことがわかります。
- どの組織に人材ギャップがあるのか?
- どこにハイポテンシャル人材がいるのか?
- 自社の人材はどれくらい有能なのか?
- リターンを最大にするには、誰をトレーニングすべきか?
- 将来の管理職やリーダーはどこにいるのか?
今後、継続的にやっていくべきことは、業績、コンピテンシー、ポテンシャルに関する個人の情報を更新し、その結果をもって経営層を巻き込んだ人材検討会議を開催し、経営層が核になるリーダー人材の継続的育成を最優先事項とする風土を作ることです。
がんばってください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員