新入社員の仕事が遅いという人がいます。実際そうでしょう。
ただ、そういうときに思います。あなたは最初から仕事が速くできたのですか?と。
「育成担当は新入社員に対してどこまで指摘していいのかボーダーラインがあれば教えてください。」とお書きです。
ただ単に「あなたは、仕事が遅いね、ミスが多いね」と指摘しても新入社員の方はどうしたら良いかわかりません。育成目的であれば、「何をもって遅いというのか、何が遅いのか、合格レベルはどの程度の早さなのか、合格レベルに達するために何をすれば良いのか」という受け手が理解できる客観的なデータと到達レベル、解決策につながるヒントを示さなければなりません。他の人よりかかる時間が多い場合でも、ミスなくきっちり作業できる人もいます。
指示した仕事の内容、求められる質を、指示を受けた新入社員が理解できるように示してあげて下さい。
「去年の新人(1年先輩)も不慣れだったけど、もう少し効率が良かったよ。こうした点を工夫、改善してみたらどうかな」「先輩たちも最初からできたわけではないけど、1年後にはこれだけ(量的質的目標)できるように、計画を立てて勉強していこう。きっと成長できるから」。
こうした指導のやり方で伸ばしていきましょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長