研修講師(社内外問わず)に適性のある人はどのような人か。
ネットをみますと、「研修講師養成セミナー」といったものがかなりあります。
講師としての基本的なスキルとしてのプレゼンテーションスキルやファシリテーションスキル、コーチングスキルを学んだりする内容のようです。
適性よりはスキルが重要ということでしょうか。
本来、講師は自分の持っている高度な専門知識、技術スキルを受講者に分け与えて成長を促すという仕事だと思います。一方的に知識をひけらかすだけでは受講者は置いておかれてしまいます。受講者のレベルに合わせることばかり気にすると内容が低いものになります。
その意味では、教える自分の知識、技術を常に向上させ、よりよいものを伝えてあげたいという気持ちを持ち、かつ受講者の立場に立って、どのように教わったら理解しやすいかを考え、さらに理解度がどの程度なのか検証しつつ進められる人でないと務まらないと思います。こうした点につながる適性が必要でしょう。
見栄えがする、声が大きい、話し方がうまいということではないです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長