現在、ハイポテンシャル人材の選抜、育成を行っていますが、逆に候補の中で選ばれなかった人のモチベーション低下が気になります。何か有効な手はありますでしょうか?
選抜方法が公平性、合理性、客観性をもつものであれば、落ちた人はその結果を受け入れなければなりません。モチベーションが落ちるのは自分の能力不足を感じてというよりは、選ばれた人の中に自分より能力的に低いと思った人が入っていると考えるからです。こればかりは本人の感覚なので、難しいものがあります。
モチベーションを落とさないためには、どの部分が弱かったかを本人にもフィードバックし理解してもらい、今後のキャリア形成について考えるきっかけとしてもらうことが必要です。
選抜された人々もその後にさらに絞り込まれることになりますし、残念ながら脱落する人も出てくるでしょう。それを考えれば、この段階でキャリアプランの棚卸をできることは決して無駄にはならないと添えて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長