OPQは自己認識を回答していると聞きました。なぜ自己認識から、その人の強みや弱みが予測できるのですか?
OPQの本質に迫るご質問ありがとうございます。がんばってお答えします。
OPQはパーソナリティ検査です。受検者のパーソナリティを測定し、その結果は様々な人事目的に利用されます。
ここでは、パーソナリティの測定方法と強み弱みの予測方法の二つに分けてご説明します。
まずは、パーソナリティの測定方法です。OPQは自分の行動を自己申告する質問紙です。他のパーソナリティ測定方法には他者評価、行動観察、投影法等があります。これらの方法は他者がパーソナリティを評価するもので、正しい評価を行うために評価者は被評価者を長時間観察したり、客観評価のための訓練を受けたりと時間や労力がかかります。自己申告型のOPQは、受検者への適切な説明と強制選択の回答方法を用いるだけで客観測定ができるため、効率的な測定ツールです。
次に強みと弱みの予測方法についてです。OPQが測定しているパーソナリティは受検者の個性であり、それだけでは強み弱みを判断できません。仕事や環境が決まるとそれらに合ったパーソナリティを強み、合わないパーソナリティを弱みと判断できるようになります。当社およびCEB(コーポレートエグゼクティブボード)はOPQから職務適性やコンピテンシーの予測値を算出するため、様々な職務において成果につながるパーソナリティ因子や様々なコンピテンシーを発揮している人に共通するパーソナリティ因子の研究を世界規模で行っています。この研究によって、特定環境下における強みや弱みを判断できるのです。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員