地方の学生が、テストの知的能力では差がないのに、面接に来るとどうもボンヤリしているように感じ、なかなか東京本社の面接を通りません。このような地方差は、どのように解釈すればよいのでしょうか。
地方学生が首都圏(大都市圏)学生に比べて本社(最終)の面接通過率が低いといった傾向があるとは、当社の適性検査をご利用の企業からはお聞きしていません。
御社での印象かもしれませんが、ボンヤリした学生は都会にもいるでしょう。中高付属校から大学まで同じ一貫校で過ごした学生は、高校・大学受験でもまれた経験がないから大人しい学生が多いのでは?と考えるようなもので合理的ではありません。
地方の大学は学生数も少なく生活圏も狭いので競争意識が低い学生が多いといった声もお聞きしますが、影響が出るとすれば各種の就活情報量の差でしょう。会社説明会の開催が少ない、先輩から面接のノウハウを聞く機会が少ないといったことから面接慣れしていない学生が多いこともあるかもしれません。
ただ採用面接では、こうした地域差は無視して、面接で確認できた適性能力で判断すべきです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長