面接時のアイスブレイクとして、どんな話題が有効でしょうか。
有効かどうかは、質問してみないと何とも言えません。
どの学生にも同じような話題を振っても、その学生が関心の薄い話題や知らない話題の場合は返ってくる内容が異なるからです。今年であれば誰でも知っているようなオリンピックネタでも、学生側が興味がなければ緊張をほぐすためのアイスブレイクにもなりません。
学生の緊張をほぐす目的ならば、面接会場受付や入室前に採用担当者が軽く声を掛け、話をしておくのがまず基本でしょう。
面接では、挨拶代わりに自宅と大学キャンパスや御社の勤務地との距離感から入ってはいかがでしょう。交通ルートや所要時間などです。
……「大学キャンパスまでかなり遠いから早い時間の講義の時は大変だったでしょう」「勤務地もこの面接会場のあるオフィスビルになりますが、ご自宅からは通える距離ですか?」「結構通勤時間がかかりそうですが、入社後は一人暮らしとか考えているのですか?」
あるいは、選考時期に合わせた友人の就活状況など本人に負担のない話題でもいいかもしれません。
……「今年の学生はいつごろから就活を始めていますか?」「ゼミのご友人たちの内定状況はいかがですか?」などです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長