新卒採用で内定者に選考についてのアンケートを取ったところ「ホームページやナビ画面での情報が少ない」「パンフレットの中身が面白くない」「説明会等でノベルティがもらえない」など選考の中身には直結しないような内容でした。このような広報的な面に関して、どのくらい対策をするべきでしょうか。
内定者の素直な声(感想)であれば、次からの採用選考に生かせるような直結する内容なのではないでしょうか。是非前向きに捉えて、次年度以降に生かして下さい。改善してその時の内定者からは、そうした不満が聞かれなければ大きな成果だと思います。内定者の質も上がっているはずです。
「当社を志望するなら自ら企業研究する材料を探す努力をすべし」といった採用する側の論理もわかりますが、現状の短期集中型の就職活動では、学生には少しでも効率的に就活をすすめたいという考えがあります。情報が足りなければ、情報の打ち出し方がうまい競合会社にスタート時点でもっていかれてしまいます。学生が特に重要視するのが企業の採用情報ページのコンテンツです。画一的な就活サイトだけでなく、ホームページとは別に内定者の興味度の高い独自のコンテンツで採用情報を充実させて下さい。
例えば、インターンシップを開催していなくても通年で先輩の仕事ぶりや内定者が入社先に決めたポイントなどを掲載しておけば学生の目にとまるはずです。
もちろん、学生におもねるようなうけをねらったような面白さや高額のノベルティなどは必要ありません。
あくまで、御社を志望する学生目線を大事にして下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長